今現在、掛布団で、もっとも多くの人が使用されているのが羽毛掛布団ではないかと 思います。
これはなぜか羽毛に詳しいペットのガチョウ(グス太)と羽毛初心者の主人(樹季)の 壮大な師弟愛(?)の物語・・・・

1  軽くて暖かい

羽毛布団に入っている羽毛をダウンボールといいます。
ダウンボールの小羽枝は絡みにくいので固まりにくく、 いつもフンワリと軽やか。
暖かさの秘密はダウンボールにあります。 動物性の特長としてダウンボールは冬場の寒い時、鳥自身を守るために保温性を高める機能を発揮します。
ダウンに含まれる空気は熱伝導率が低く 暖かい空気と冷たい空気との間に保温の壁を 作る性能を持っており暖かさを閉じ込めてくれます。

2  さわやかで快適

羽毛は吸湿性、放湿性に優れており、人のカラダから出る汗の 吸収→発散→吸収→発散を繰り返して行っています。
その作業を随時してくれているので羽毛布団は その他のふとんにくらべ、ムレにくくサラッとさわやかなので使用できる季節が長いのも特徴です。

3  ソフトにフィット

繊維を積層した中わたと異なり、羽毛はフィット性に優れています。
その理由はダウンの独特のカタチにあるのです。 ダウンは一つ一つが独立しているので体のラインに合わせソフトにフィットしてくれます。
また体にソフトフィットしているので暖かい空気を逃がさず、 外の空気の侵入を防ぎ、心地よい寝心地が得られます。

4  簡単お手入れ

羽毛は放湿性に優れている上に弾性回復率もよく、頻繁に 日干しする必要がありません。
ですが保温性を高めたり、日光消毒のためにも月1〜2回、 時間は1〜2時間程度の日干しをオススメします。 (※ただし日干しできるのは良い羽毛に限りますので日干しする際はラベルを確認してから おこなってください)
羽毛は軽いので日々の取り扱いも楽々です。 家事をされている方には大きなメリットですね。

5  実はとても経済的

実は羽毛布団はとても経済的なんです。 羽毛布団は大変耐久性に優れており、丁寧に使用すれば 長期間使用できます。
長期間使用していれば側生地が先に傷んできますが 中身の羽毛はまだ使用できますので側生地等を交換することで さらに使用期間は延長できます。

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1  水鳥「ダックとグース」

羽毛布団の羽毛というのは主に水鳥の羽毛を使用しています。 陸鳥(ニワトリなど)ではございません。
使われている水鳥の種類はダックとグースの2種類で 羽毛布団によく表記されている種類の表示としては、 ダック、グース、マザーダック、マザーグースがあります。

エントリーNO.1   ダック

ダックとはカモ(アヒル)のことです。
グースに比べ体長が小さいので羽毛も小さい物が多くなります。 そのため保温力・かさ高に劣り、羽毛特有の動物性の臭いもグースより 感じやすいです。
比較的安い羽毛布団に使用されていることが多いです。

エントリーNO.2   グース

グースとはガチョウのことです。
ダックに比べ体長が大きいので羽毛も大きいものが多くなります。 そのため保温力・かさ高に優れています。 またグースは草食のため臭いが少ないです。
種類としてシルバーグースとホワイトグースがあります。

エントリーNO.3   マザーダック、マザーグース

飼育期間が通常の鳥達よりも長いお母さん鳥のことを指します。
成熟しきった親鳥なので通常の鳥達よりもさらに大きな羽毛 を多く採取しやすいです。
保温性・耐久性・かさ高に大変優れており、高級な羽毛布団に使われていることが多いです。
もちろんマザーダックよりもマザーグースのほうが良質な羽毛が採取されやすいです。

注意ポイント!!

上記に記述した通り多くの場合の品質は「ダック<グース、マザーダック<マザーグース」ですが、必ずしも ダックがグースに、グースがマザーグースに劣っているとは限りません。
なぜなら鳥の飼育過程で与える餌が違うだけでも鳥の臭い等が変わ ってきたりします。ですので大切に育てられた鳥ほど品質の良い羽毛が採取されるから です。

2  羽毛の生産地

羽毛の原産地は寒い国が主になります。
特に厳寒の地で寒い時期を乗り越え、たくましく育った鳥の羽毛ほど良質な羽毛を採取できます。
なぜなら羽毛を大きく成熟させ密度がしっかりしたものではないと 水鳥自身の体温を厳しい冬の寒さから守ることはできないからです。
良質な羽毛の原産地として有名なのは北欧や東欧の国が多いです。 特にポーランド、ハンガリー、ロシアなどは有名です。

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1  洗浄とは・・・

洗浄とはその名の通り、採取した羽毛を洗い 「採取された羽毛(原毛)」から「羽毛布団に入る羽毛 (ダウンボール)」に精製するまでのことです。
採取された羽毛には飼育過程で付いた微生物や汚いもの、小さなフェザーなどが たくさん付着しています。 それらを洗浄してきれいに除去することで羽毛の匂いや吹き出しの原因 をなくし、羽毛布団の詰め物となるダウンボールが完成します。

2  洗浄の水と工場

ヨーロッパから輸入された原毛は、一般的にヨーロッパで洗浄されてきます。 しかし、よりキレイな羽毛にするためには、さらにアジア圏での洗浄が不可欠なものとなります。 なぜなら、ヨーロッパとアジア圏では、水の性質が硬水と軟水とで違うからです。 アジア圏での洗浄は、中国の工場が一般的ですが、高品質なものは台湾の工場が主となります。 さらに、最高品質な羽毛は、国内のキレイな水で洗浄されます。 よりキレイな羽毛にするには、キレイな水で洗うことが重要となります。

3  洗浄の精度

原毛は洗浄をかければかけるほど、精度が増し、汚れが取れ、より衛生的な羽毛になります。 またそうすることによって汚れとともに強度の弱い羽毛は千切れてなくなっていきます。 その中で生き残った羽毛は千切れにくく寿命の長いダウンボールが精製されます。
羽毛の品質は精度の高い洗浄をし、なおかつ大きいダウンボールとして出来上がった 物ほど高品質となります。 ですが逆に品質の悪いものはコストを削減し洗浄の回数や精度を落とします。
そんな羽毛布団は動物特有の臭いがひどかったり、初めはかさ高が出ているが すぐに寿命がきてしまう羽毛布団になってしまいます。

チェック!! エコテックス規格100

エコテックス規格100認証取得(人体に有害な物質を規制する安全安心の世界基準)している商品ならば 危険な薬剤に頼った加工や、ごまかしを敢然に排除しており赤ちゃんにも安全で健康に危害を与えない 羽毛であることが証明されています。
品質の悪い羽毛は動物性の臭いが強いです。(気になる人はかなり気になるかもしれません。)

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1  側生地の重要性

詰め物のダウンが良質なものでも製品のお布団として見た場合使用されている 側生地も大変重要です。
いくらダウンが良質なものでも側生地がダウン相応のものでなければ そのダウンの良さを最大限に発揮されません。
側生地が良くないとせっかくの良質のダウンも宝の持ち腐れになってしまいます。 側生地に求められるのは、軽さ、やわらかさが重要。吸湿性や通気性は特に重要になってきます。

2  素材

羽毛布団の側生地使われている素材の表記としてよく目にするのが ポリエステルと綿そしてたまにシルクといった感じではないでしょうか?
ここではよく使われている素材ポリエステルと綿の特長を説明します。

エントリーNO.1   ポリエステル

ポリエステルの特長は軽くてやわらかく肌触りの良い生地質が特長ですが その反面、吸湿性や通気性が優れているポリエステルは少なく、 羽毛布団の特長を最大限に発揮できる側生地ではありません。

エントリーNO.2   綿〜めん〜

綿の特長は吸湿性、通気性に優れているので羽毛布団の特長を 最大限に発揮できる側生地の一つです。
生地の軽さや、やわらかさ、肌触りはハッキリ言ってピンからキリまであります。 それは織り方と使われている糸によって変わってきます。

3  綿の織り方
織り方その1   平織

最もシンプルな織り方。丈夫で破れにくいですが反面、あまりやわらかくないので ガサガサ感があり肌触りもあまりよくありません。
シャツの生地に使われることの多い織り方です。

織り方その2   ツイル織

丈夫なのにガサガサ感がなくフィット感もある生地です。
ジーンズ等に使われることの多い織り方です。

織り方その3   サテン織

しなやかさ、やわらかさに非常に優れており肌にソフトにフィットします。 もちろん肌触りも抜群です!
着物などの高級織物に使われることの多い織り方です。

3  綿に使用されている糸

糸の太さを番手といいます。10番手・・・50番手・・・100番手みたいに 数字があり数字が大きくなるほど細い糸になり生地のしなやかさが良くなります。
使われている糸の長さが長くなるほどしなやかさがでてきます。 長さが35mm以上の糸を超長綿といいます。

注意ポイント!! 異なる糸の太さ

海外生産品の側生地に見られることが多いのですが、縦の糸と横の糸の太さが極端に違う場合 羽毛が吹き出しやすくなり、生地の寿命も短くなります。

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1  使用するメリット

羽毛布団は軽くて暖かいのが一番の特長。さらに吸湿性、保温性に優れているのでムレにくく、サラッとさわやかなので長い季節使用できる。 もう一つ、うれしいのはお手入れが簡単なところ。 頻繁に干さなくていいうえに羽毛は軽いので日々の取り扱いも楽々。
その他の掛布団の使い心地とは一味違います!初めて使われる方はきっとビックリされると思いますよ。

2  品質表示を読み解く
ポイント1  ダウンとフェザーの混率表示と生産国

ダウンの混率表示を見る時の注意ポイントとしては生産国が重要です。
なぜ生産国が重要かというとその国々によって基準が違うからです。
基準が一番厳しいとされている日本製の商品では、ダウンの混率表示は±5%以内ならば許容範囲の誤差となります。
(ピンとキリで説明いたしますと、例えばキリの商品の場合では、90%表示だが実質は85%入っていれば大丈夫ということです。逆を言えばピンの商品ならば 85%表示だが実質は90%入っているものもあります。)
しかし海外製の場合は誤差の基準が±20%や±30%でも大丈夫だという生産国もあります。

ポイント2  羽毛の鳥の種類

羽毛布団に使われている鳥の種類の品質は一般的に「ダック<グース、マザーダック<マザーグース」となっています。
ですが、必ずしも ダックがグースに、グースがマザーグースに劣っているとは限りません。
注意ポイントとしては、例えばグース使用の表示があってもグース100%と表示されておりません。 ですのでグースダウン以外にもダック等ほかのダウンが混ざっていても 混合率の基準をクリアしていればグース使用の表示が可能となります。
ポイント1と同じく国内製と海外製ではその基準が大きく変わってきます。 さらに同じ国内産でも表示鳥の混入の比率は生産工場の基準によるところが大きいです。

ポイント3  ダウン表示とかさ高表示、ダウンパワー表示

羽毛布団の表示でよく目にするであろうダウン○○%や、かさ高1○○o以上、ダウンパワー○○cm3/gとありますが、 条件を満たしていれば羽毛布団の中身が高品質な羽毛でも低品質な羽毛でも 同じ表示になってしまいますので注意が必要です。
実際に触ってみたり、使ってみるとその差はあきらかです。

ポイント4  羽毛、品質表示の落とし穴

羽毛布団を選ぶ際に結局、一番難しいのが全く同じ品質表示でもピンからキリまであるということです。
ピン辺りの商品なら1段階上の品質表示のキリの商品よりも質が良く、逆に キリ辺りの商品ならば一段階下の品質表示のピン辺りの商品よりも悪くなる場合があります。

羽毛・図
ポイント5  側生地

現在は綿の価格高騰もありポリエステルの生地が多いですができれば綿の生地を当店では オススメしています。
綿は通気性に優れているので羽毛布団の特長を最大限に発揮できます。 軽さ求めるならポリエステルですが安い羽毛布団の側生地に使われている場合は少し注意が必要です。
なぜなら質の悪い羽毛の臭いや毛のはみだしを防ぐためにあえて通気性の悪いポリエステルを使っている場合が多いからです。
側生地もダウンと同じく、綿もポリエステルも表示だけではわからない品質差があるので気を付けてください。

3  購入店を選ぶ

羽毛布団を購入する際はお店選びも重要。なぜなら羽毛布団は価格帯の 幅も広い上に商品としての透明度も非常にわかりにくい商品だからです。
商品を見に行ける環境であるのであれば 実際の店舗に行って自分の目で見て、触って、そしてスタッフの話を聞き 信頼できるなと思うお店で購入することをオススメします。

The End・・・?

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